iOS18で提供が開始された「気をそらすものコントロール」(通称:広告ブロック)がAppleにもたらす価値とは何か

いつもキーマケLab に関する情報発信をご確認頂き、ありがとうございます。
川手 遼一 2024.09.19
読者限定

1.前提として

いよいよ iOS18がリリースされましたね。今回は色々と機能面でのアップデートも多いので、普段なら慎重に「不具合がなくなってから...」という方の中にも、今回は清水の舞台から飛び降りる勢いで、速攻アップデートした方も多いのではないでしょうか。

ちなみに川手は長年困っていた「...お前ライトついてるで?」をなくするための機能、「ロック画面のライトとカメラを消す(もしくは別のものに変更する)」を使用したく早速手持ちの iPhone をアップデートしました。

ふーやれやれ、これでもう悩まされることはないと思うと安心します😮‍💨

2.目玉の1つである「気をそらすものコントロール」

今回のアップデートにあった Safari で実装された「気をそらす項目を非表示」はその機能性から、実質「広告ブロック」とも言われ、話題を集めています。

You
@YouAndYe
Safariのこの機能マジで神ってる
広告消せる
2024/09/17 15:45
10149Retweet 179170Likes

動画だとこんな感じに。

ひで
@hidetoshitwitt
Safariの新機能、スゲェなw これはいかつい。
「気をそらす項目を非表示」
#iOS18
2024/09/17 10:46
1114Retweet 4329Likes

ちなみに Apple は公式には「広告」とは言及せず、次のように機能説明をしています。

「気をそらすものコントロール」により、ウェブサイト内のサインイン用バナーやコンテンツのオーバーレイなど、ブラウジングの妨げとなると感じるウェブページ上の項目を非表示にできます。

3.川手自ら実際に「気をそらすものコントロール」を使ってみました(感想)

実際に使ってみた感想ですが...

(1)普通に便利

特に追従型の SNS アイコンバーとかが時には邪魔になる場合もあると思うのですが、そういったサイトで一定価値を発揮するかと。

川手 遼一
@RKawtr
Safariに導入された「気をそらすものコントロール」、広告以外にもこんな使い方もできてしまうのか。
2024/09/17 20:06
2Retweet 39Likes

(2)広告ブロックとして機能するかは疑問

広告ブロックとして機能するかは、結構微妙なように思いました。

現状では1つ1つタップして非表示にする必要がありますし、そもそもそんなに広告がブロックしたいなら広告ブロックのための拡張機能や特化したブラウザ、ルーターを利用した方が良いでしょう。

川手 遼一
@RKawtr
Safariに導入された「気をそらすものコントロール」、広告以外にもこんな使い方もできてしまうのか。
2024/09/17 20:06
2Retweet 39Likes

(3)Safari利用者はこれで増えるのか...?

前述「(2)広告ブロックとして機能するかは疑問」ともかぶってくるのですが、実際そこまで革新的な機能ではないため、「これによって Safari ユーザーが増えるか?」というと、極めて微妙なように思います。

ただ、なんだかんだいいつつも注視しておこうとは思いますが👀

(4)一方で技術的な懸念も...

一方、「...で、この処理も負荷は?」という点も気になりました。田中さんも言及されていましたが、XのGrok的なことがないことを期待しています。

Tanaka Hiroki
@hyroki1980
気をそらす項目の非表示、あれ DOM 要素をセレクタで指定して動的に削除しているんですかね。軽く試した感じだと、1度指定したら半恒久的に非表示になるやつもあれば、そうならないものもあったので仕組みが気になりました。…
2024/09/19 08:55
0Retweet 2Likes

4.「気をそらすものコントロール」がAppleにもたらす価値

Appleにもたらす価値についても考えてみたいのですが、結論3つあるかと。

(1)Appleのイメージ向上

今回のリリースって、如実に Apple に対する評価やイメージを良い方に上げたと思うんですよね。

小林すけさぶろう
@CookieSkein
ios18で追加された?"気をそらす項目を非表示"って機能、神機能っぽいな
広告による今のweb空間のキモさは異常なのでこのまま無敵のAppleさんに業界全体をなんとかしてもらおう
2024/09/17 23:45
0Retweet 0Likes

ちなみに過去 Apple は現 Meta など、AppStoreを経由してダウンロードされたアプリによって広告収益を受けとっていることを伝え、「一部の広告収益に関しては手数料を支払うべき」と主張したものの、退けられた過去があります。

そういった要因もあってより強固にプライバシー保護などの方針を打ち出していった経緯があります。

以下記事にて、当時の様子が詳しくわかります。

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  • 5.最後に

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