Google 検索広告における「スポンサー広告」ラベルによるグループ化の日本における実態と影響に関する仮説
本日出された Google の公式発表によれば、検索結果画面上で広告であることを示す「スポンサー」というラベルの表示方法が今後変わっていくようです。
以下は Google の公式発表記事からの引用、および訳になります。
Text ads on the search results page will now be grouped with a single “Sponsored results” label. This new, larger label stays visible as people scroll, making it clear which results are sponsored — upholding our industry-leading standards for ad label prominence.
検索結果ページのテキスト広告は、今後「スポンサー」という一つのラベルでまとめて表示されるようになります。この新しい大きめのラベルは、スクロールしても画面に表示され続けるため、どの結果がスポンサーによるものかが明確になり、広告ラベルの視認性に関する業界最高水準を維持します。
実態
前述の変更に関して、日本においてもすでに一部検索結果に対して実装されています。
実際に表示される場合、次のように表示されます。

引用元:Google 検索結果画面
また Google は次のようにも言及しています。
We’re also adding a new “Hide sponsored results” control that allows you to collapse text ads with a single click if you want to focus only on organic results. In our testing, we found that the new design helps people navigate the top of the page more easily. The new design keeps the size of ads the same and you’ll still never see more than four text ads in a grouping.
(訳)また、広告以外の検索結果にのみ集中したい場合に、ワンクリックでテキスト広告を折りたためる「スポンサー結果を非表示」という新しいコントロールも追加されます。私たちのテストでは、この新しいデザインによってページ上部の操作がより簡単になることが分かっています。新しいデザインでも広告のサイズは変わらず、一つのグループに表示されるテキスト広告の数も、これまで通り最大4件です。
実際に"「スポンサー」検索結果を非表示"というボタン(下記図赤枠)をクリックすると...

引用元:Google 検索結果画面
「スポンサー広告」で表示されていたものが、非表示となりました。

引用元:Google 検索結果画面
従来の表示と比較すると、次のような違いがあることがうかがえます。
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1つ1つの広告上部にラベリングが表示されるわけではない(最上部にのみ表示、スクロール時に追尾表示される)
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ラベル名は日本では「スポンサー」から「スポンサー広告」に変更
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1クリックで広告の一斉非表示が可能
ちなみに従来の表示は次の通りになります。

引用元:Google 検索結果画面
また Google は次のようにも言及しており、 今後より展開範囲が拡大されるケースが増えていくことが想定されます。
The new “Sponsored” label also applies to other ad units on the search results page, like Shopping ads. These updates are currently rolling out globally on desktop and mobile.
(訳)新しい「スポンサー」ラベルは、ショッピング広告のような他の広告ユニットにも適用されます。これらの更新は現在、デスクトップ版およびモバイル版にて、世界的に順次展開されています。
仮説
以下、川手によるこの変更によって起きる影響に関する仮説になります。