Microsoft 広告(Microsoft Advertising)急伸の2年を勝手に振り返る
1.先日2周年イベントに参加してきました
先日 Microsoft さんのご好意で、2024年6月19日(水) 日本におけるMicrosoft 広告開始2周年を記念し開催された、「Microsoft 広告2周年記念パーティー&Microsoft 広告 Agency Award 2024」に参加してまいりました。
当日は日本におけるMicrosoft 広告のこれまでの振り返りや、エバンジェリストの西脇氏@waki による生成 AI(主にCopilot)× Microsoft における取り組みに関するトークパートが用意されるほか、Microsoft 広告の拡販や情報発信を積極的に行なった広告代理店への表彰式なども開催されました。
当日の模様などが気になる場合は、アユダンテ社の岩瀬さんが詳しくレポートにまとめてくださっていますので、そちらの記事を読んでいただければと思います。
今回のパーティーは日本におけるMicrosoft 広告の展開開始2周年を記念し開催されたものであり、 Copilot に関する話だったり、今後のMicrosoft 広告の明るい未来を想起させるものばかりでした。
現在自分自身で運用している案件を見てみても、Microsoft 広告の存在が欠かせないものとなっているものも多く、個人的に振り返ってみても相当業務面で影響をうけた2年でした。
本日はそんな2年間を振り返りつつ、今個人的に思うところについて、お伝えできればと思います。
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2.Microsoft 広告のこれまで
私観ベースで振り返っていきます。
(1)最初はそこまで注目されていなかった?Microsoft 広告
2022年5月の情報公開時、Microsoft 広告に注目している方は自分含め、そこまで多くなかったのではないかと記憶しています。
当初注目されなかった理由は、おもに3つほどあるかと。
①Pinterest アドの存在
Microsoft 広告の日本におけるサービス展開開始の告知が日本時間で5月31日であったのに対し、翌日の6月1日には待望されていた Pinterest アドが正式リリースされ話題を集めたことも、理由の1つではないでしょうか。
当時、絶対にPinterest アドの展開が開始されたら成果が出るであろう案件を有していたこともあり、自分もPinterest アドのことばかり考えていました(苦笑)実際にサービス展開前に、何とか配信できないかと色々と試行錯誤していた時期も(笑)
実際に運用開始後には速攻運用を進めていきつつ、情報をまとめたりしていました。
ちなみにこの数カ月後に行った Pinterest アドのウェビナーでつながった方と、今でもお仕事をさせて頂いていたりと、Microsoft 広告同様に、Pinterest アドは個人的に色々とご縁を感じる媒体でもあります。
②シンプルにMicrosoft 広告のポテンシャルの高さに気づいている人が少なかった
実はその年の3月ごろから、Bing の PC におけるシェアは急伸し、Yahoo!Japan を抜いていたのでした。
データの引用元である Statcounter Global Stats のデータの質(サンプルのとり方)にはだいぶ偏りがあり信用できないといった意見もあり、実際ピンポイントでのデータの品質には疑問もある一方、流れを見るに「2022年前半から潮目が変わった」というのは、振り返ってみてもほぼ間違いないでしょう(だって総務省の情報通信白書における検索エンジンシェアのデータソースは Statcounter Global Stats だったりするぐらいですし)
引用元:Statcounter Global Stats
この変化に気付くこと、つまりは「Yahoo!Japan から Bing に検索エンジンを様々な理由で変更している人が一定発生していることに気付いている人」が市場に多くなかったというのも、理由の1つではないでしょうか。
というかあくまでこういった動きは内部にいるならともかく、リアルタイムで外側から把握するのはほぼ不可能なので、気づいたとしても「何かの間違いかな?」となるケースも多いかもしれません。
③撤退の過去
「Microsoft はすでに広告事業から撤退している(正確には、2015年に広告事業を日本では AOL に譲渡)」とイメージが強かった方も多く、あまりピンときていなかったというのもあるかもしれません。
そういったこともあり、自分自身、2022年の夏頃になってようやく、以前から仕事を通じて仲良くさせていただいていた古田さん(のちに共催ウェビナーを開催)をはじめ、Microsoft の方々とお話をする機会があるまでは、正直あまり情報をキャッチアップできていないような状況でした。
(2)検索をフロント商材に一気に急伸
検索ボリュームの推移データ(下部)で振り返る限り、初動での注目度合いは Pinterest アドの方が高かった一方、現在では明らかに Microsoft 広告の方が安定して注目され続けているような形になっているかと思います。
引用元:Google 広告キーワードプランナー(の結果をもとに著者作成)
この差は何か。
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- 3.2年間で起きた変化と最近思うこと
- 4.Microsoft 広告の実態や期待感を調査結果から見ていく
- 5.一方、課題がまったくないわけではない
- 6.とはいえまだまだこれから...
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